もりよしのあどばーたいずめんとだいありー

主に、本の感想や旅行に関することを投稿します。

真夏の方程式を読んで

どうも、もりよしです。

今日は、東野圭吾さんの作品である「真夏の方程式」について感想を述べていきたいと思います。

まずこの本を読んで率直に思ったことは、「自分にとって譲れない何かが欲しい」ということです。

この本の登場人物のほとんどが、ある一つのことに命をかけて日々生活を送っています。

例えば、ガリレオこと湯川教授には物理学という譲れないものがあり、川畑成美という人物には、地元の綺麗な海という譲れないものがあります。

このことを自分に置き換えて考えてみると、何があっても譲れないものは存在しないことはないのですが、確固たる自信を持って「これ!」と言えるものがないことに気づきました。

譲れないものとは言い換えると、「生きがい」とも受け取れるのではないでしょうか。

この本の登場人物のように、確固たる生きがいを持って、生活を送ることは非常に楽しいことであり、カッコいいことだと思います。

この本を読んで、大学生のうちに「自分は○○をするために生きてるんだ」と実感できるようなものに巡り会えるように、頑張っていこうと思いました。

あと、登場人物の発言が深くて、とてもかっこいいと思いました。

「人間が成長する最大のエネルギー源は好奇心だ」

「どんな問題にも答えは必ずある。だけどそれをすぐに導き出せるとは限らない。人生においてもそうだ。今すぐには答えを出せない問題なんて、これから先、いくつも現れるだろう。その度に悩むことには価値がある。しかし焦る必要は無い。答えを出すためには、自分自身の成長が求められている場合も少なくない。だから、人間は学び、努力し、自分を磨かなきゃいけないんだ。」

この二つの文は湯川教授の言葉なんですけど、カッコ良すぎやしませんか?

こういった自分の人生と重ね合わせて考えさせられるような言葉が節々に出てくるのも東野圭吾さんの魅力でしょう。

本に限らず、無意識に考えさせられる作品が名作なのだなぁとつくづく思います。

最近宮崎駿さんの作品の「風の谷のナウシカ」をテレビで見たのですが、その時も今回と同じ感想を抱きました。

ある一つの作品を見て、見た人それぞれが独自の感想を抱き、異なった意見を持つような作品がいわゆる名作と呼ばれるものなのかなぁと思いました。

後半は、話が少し脱線してしまいましたが、是非「真夏の方程式」をお読みになってください。

ありがとうございました。