もりよしのあどばーたいずめんとだいありー

主に、本の感想や旅行に関することを投稿します。

M-1グランプリ2019

どうも、もりよしです。

今日僕が住んでいるY梨県T留市は雪が物凄く積もりました。

雨は夜更け過ぎに雪へと変わったみたいです。(引用 山下達郎「クリスマスイブ」より、僕みたいな独り身にはたまらなく心に染みる名曲です。余談ですが、桑田佳祐さんの「白い恋人達」も最高です。)


そんな独り身の僕は昨日ずっとテレビを見ていました。なぜなら、M-1グランプリという一年に一度の最高級のお笑いバトルが開催されていたからです。本戦は18時30分あたりからやってたのですが、敗者復活戦というのが正午あたりから16時ごろまでテレビで放送されていたので、半日ずっとテレビを見てました。個人的には、敗者復活戦もレベルが高すぎて非常に面白かったので、このことについても語ろうと思ったのですが、ここまで行くとニッチすぎて読んでいただいている方がついていけないと思いますので、敗者復活戦の方は割愛させていただきます。(希望があればやりますが。)


てなわけで、本戦について語っていきましょう。まぁ、とにかく全体的にレベルが高すぎました。全組面白いし、芯がある、武器がある、色がある。今回は個性のぶつかり合いのようなバトルでした。もうなんか異種格闘技戦みたいな感じでした。「漫才とは何なのか」という答えのない問いについて深く深く考えた末にたどり着いた境地にそれぞれが立って、なおかつ個性を発揮して、お客さんに爆笑を与える芸人さんたちの熱いプライドは感動という言葉では言い表せれないほどのものでした。とにかく、かっこよかった。なんかこれカルヴァンの職業召命観に似てますね。神に救われるかどうかはわからないけど、自分は救われるということを信じるためにも、自分ができることは一生懸命やろうというのが職業召命観なのですが、今回のM-1はこれに似てました。「笑いとは何か、面白いとは何か」は、わからないけど自分自身が「面白い」と思う「笑い」を信じて勝負に挑むという信念で皆さんが臨んでいたように感じました。僕自身今回のM-1は今までで一番面白かったと思います。(なんか偉そうにすみません。)とにかくお笑いの将来は安泰だと思いました。(なんか偉そうにすみません。)


では、これから1組ずつの寸評を僕自身の価値観で論じていきたいと思います。ただ、一つだけ言いたいことは僕は芸人ではないので、技術のことなどは全くわかりません。とにかく自分は純粋に思ったことを語っていこうと思います。とにかく全組の面白さって何なのかを自分なりに噛み砕いていきたいだけなので、気楽な気持ち(こいつなんか言ってるぞぐらいの気持ち)で読んでいただければ幸いです。


1、ニューヨーク

個人的には、トップに向かないかなと思いましたが、そんな不安も拭い去ってくれました。ネタは、歌ネタという至ってオーソドックスなものだったのですが、切り口がニューヨークらしくて良かったと思います。このコンビの持ち味は「皮肉なことを言ってるんだけど笑える」というところだと思います。このネタでも、「若い女性は100万年とか100万回とかいうとけばええねん。」というフレーズが出たように、風刺が効いていました。正直、点数が厳しいなと思ったのですが、よく考えるとそうでもないのかもしれません。この漫才、20歳大学生の若造である僕は笑いましたが、全世代が笑えるかといえば、少し厳しい部分があると思いました。米津玄師がネタの中にでてきたことなどから、このネタのターゲットは若者向けなのです。漫才というのは、全世代が笑えるものが理想形という風潮があります。まぁ、これは審査員によると思うのですが、この風潮に則るとたしかにこの点数は腑に落ちます。僕はドツボにはまりましたが。ここで、改めて漫才の奥深さを感じました。一つの世代をハマらせただけでは勝ち進むことができない。なんて厳正なコンテストなんだ。


2、かまいたち

常連組かつ優勝候補という高いハードルの中での戦いでしたが、本当に素晴らしい漫才でした。こんな漫才今までで見たことないです。理由はわかりませんが鳥肌がたちました。構成も抜群で一貫性があり、言い間違いをなすりつけるという発想の斬新さ、そして動きも交えたネタ。唯一かまいたちさんが客に語りかけるという手法を取っていました。この辺りもかまいたちさんの個性だと思います。これぞ、オマージュだと思います。因縁の審査員立川志らくさんに「参りました」と言わしめたシーンはカッコ良かったです。


3、和牛

ここも常連組かつ優勝候補です。ネタは敗者復活戦と一緒のやつですね。敗者復活戦でもウケて、決勝でもウケてました。もうなんか和牛節というか、何というか「和牛」というスタイルが確立したように思います。ナイツの塙さんもおっしゃってましたが「毎年違う作品を見せる」というのが和牛さんのすごさだと思います。こんなにネタを変更すれば、一つぐらいは、出来が少し悪くなってもおかしくないと思いますが、それがなくむしろパワーアップしてるのが和牛さんの魅力です。僕が芸について語るのは本当におこがましいし、馬鹿げたことなのですが、お二方の演技がものすごく上手なので、そのシーンの映像が頭に浮かぶんですよね。今回のネタは、不動産というこれもニューヨークさんに引き続き、割とベタなネタだけど、それをも和牛色に染めていく。いや、面白かった。「いいね」と「お邪魔しました」というワンフレーズだけで笑いを取るレベルの高さ、この境地にたどり着ける若手の芸人さんで和牛さんのほかにいるのでしょうか。


4、すゑひろがりず

言わずもがな面白かったです。「これが漫才として見られるかどうか」を考えながら笑っていました。まあ、点数や感想からも漫才として認められたと僕は感じています。能や狂言を漫才に組み込むというこの手法は今までにないパターン。漫才の幅を広げた立役者だと感じています。M-1向きではないような気がしましたが、魅力が最大限に活かされてたように思います。何が良いって、小太鼓を叩く前のツッコミワードのセンスがいいと思いました。「あな、しつこし」とか「たそ(誰ぞ)」とか「召せ」っていう言葉の切り取り方がツボです。個人的には「たそ」が好きです。


5、からし蓮根

このネタは、前にも見たことがありましたが、改めて見ても良かったです。熊本弁面白いですね。「ファンタスティックばい!」っていう独特なツッコミ。千鳥さんとはまた違う

新たな方言漫才って感じでしたね。ミニモニっていうワード久しぶりに聞きました。ここのボケはお気に入りです。なんてったって最後の車で轢いちゃうというオチがいい。


このまま全組語ると字量がえぐいことになると思うので、一旦終わらせて頂きます。 

part2に続く